CM分離発注『イエヒト』

建て主さんと設計事務所が協力し、一緒に住宅を完成させていきます。
建て主さんのメリットを最大化する、注目されている建築の手法です。

CM分離発注とは

建て主と一緒に作る注文住宅

工務店やハウスメーカーが工事を一括して請け負うのでなく、建て主さんが設計事務所とタッグをくんで、建て主さんから直接木材屋さんや大工さんなどの職人さんたちに仕事を発注して工事を施工する形態です。日本でもいくつかのCM分離発注のネットワークがあります。株式会社 イエヒト(オープンシステム) という組織もその一つであり、CM分離発注を行う上で様々なサポート体制で家づくりを行えます。オープンシステムでは、オープンシステム補償制度で工事中および引渡し後のさまざまなリスクについて、大手損害保険会社との間で各種損害保険契約を締結し、包括的な補償でサポートしています。工房 道は株式会社イエヒトの会員となっております。

CM分離発注方式なら経費を抑えられる!

CM分離発注方式は建て主さんと建築家がタッグを組んで注文住宅の造っていきます。各専門業者への依頼は中間業者をなしで直接発注しますので、結果として中間マージンのカットが可能です。
分離発注方式による設計監理費は工事金額の10%~12%、CMマネージメント費は7%~10%、建築工事の内容により費用が決まります。
例えば工事原価(専門工事業者の原価の見積が2000万の場合)税抜の場合の比較です。

ハウスメーカーに注文住宅を依頼した場合
建築家が設計監理・工務店が施工の場合
CM分離発注の場合

CM分離発注(職人へ直接発注)

工事原価

2,000万円

設計・監理費

200万円 (10%の場合)

CMマネージメント費

140万円 (7%の場合)

合計

2,340万円

工務店へ発注した場合

工事原価

2,000万円

工務店利益

500万円 (25%)

設計費

込み

合計

2,500万円

01. 建築家といっしょに建てる

オープンシステムでの家づくりは、まずは依頼主と建築家の二人三脚でスタートします。依頼主が住まいに対して抱いている夢や思いはもちろん、ご家族の条件やご予算も踏まえて世界に一つしかない家をデザインします。たとえ具体的なイメージが湧かなくても、建築家との打ち合わせを繰り返すことで次第に明瞭な形として表れてくるはず。依頼主の中には、背丈に及ぶほど建築関係の本を読破したという猛者も。家づくりの時期、どんどん建築への興味が湧くのがオープンシステムの家づくりの特徴です。デザイン、性能、コスト分析、工事の検査なども含め、建築家が依頼主のブレーンとなって、家づくりをともに進めていきます。

施工前の打ち合わせ

02. すべての工程にいつでも参加可能

品質重視か、コストダウンか、こだわりの実現か...。依頼主の方針に沿って建築家が設計を進めます。設計を終え、業種ごとに集めた見積りもすべて依頼主に報告されるので、専門業者の採用/不採用の決定にも参加することができます。建材の性能やコスト分析など、難しいことはすべて建築家がブレーンとなって補佐。そして工事が始まると、建築家の工事監理に立ち会うことも。依頼主は、まるで工務店の社長のように、家づくりのすべての工程にいつでも参加することができます。家が完成した後、これらの経験はメンテナンスのときに生かされます。ご自身の家づくりを存分にお楽しみください。

工具

03. 打ち合わせや確認作業も大切なプロセス

オープンシステムでは、建築家との打ち合わせ回数と時間が増えることをご理解ください。依頼主は要望を伝え、計画案や模型での検討に加わり、設計の大詰め段階では設計内容の詳細な説明を受けます。また、一般の住宅建築に比べて工期が長くなるのもオープンシステムの家づくりの特徴。建築家が工事を検査し、不具合があれば手直しを指示する必要から、あえて時間をかけて丁寧に業務を進めています。依頼主は、設計にも工事にも深く入り込むことができるので、その分、工事が終わった時に、喜びと同時に終わってしまう寂しさを感じるという依頼主も少なくありません。

受注後の打ち合わせ

04. 主役として役割を楽しむ

設計や工事の段階から、依頼主には積極的に参加いただけます。インテリアやエクステリア、壁の色や建材の風合いなど、思いのたけを現場にぶつけてみてください。玄関、脱衣、キッチン周りの収納など、奥さまのアイデアが生かされた造り付家具がたくさん実現しています。室、もちろん、参加したいけれどイメージがなかなか湧かなくて、という場合は建築家におまかせの選択も可能。依頼主にとって、とても自由度の高いシステムです。

オシャレな内装

05. 自ら工事に参加する

木部に自然塗料を塗ったり、壁に漆喰を塗ったり、中には大工工事まで行なう依頼主も。オープンシステムの家づくりでは、なんと約3割もの依頼主が何らかの形で施工に参加しています。中にはブログで参加者を募り、家に興味のある人たちが一堂に壁塗りに挑戦したという例もあるほど。自ら楽しみ、建築費用を浮かし、メンテナンスにも役立つ一石三鳥。自分の手でつくり上げた、という実感が得られるシステムです。

工事に参加する子供

06. ナチュラルな姿勢で創るナチュラルな家

最初はそうでもなかったのに、オープンシステムで住まいを建てているうちに、どんどんエコロジーやナチュラル素材への関心が高まっていった、という話をよく耳にします。知らず知らずのうちに薪ストーブや太陽光発電、雨水利用などに興味を持たれるようで、予算が合うなら、ビニルクロスや合板よりも国産の木材、羊毛断熱材、塗り壁など自然素材を、とお考えの方が多いようです。「自分たちで建てて、自分たちが住む家」という意識が強い分、本来の志向が表面に表れてくるのでしょう。

板倉づくりの風呂場

07. 家づくりを通じて仲間ができる

家づくりという一大プロジェクトでは、依頼主はもちろん、参加した建築家や専門工事業者も、単なる発注者と受注業者という関係を超えて、同じ目的に向かって走ってきた仲間という意識が芽生えるようです。相手にとってためになるアドバイスも、仕事だからといった意識ではなく自然にできるようになるのがこのシステムの特徴。また、中には依頼主同士が知り合いになって、竣工から何年も経つのにずっと交流を続けているという例もあります。

施工業者

08. ムダが削れる、価格が見える

消費者が農家から野菜を直に買うのと同じように、依頼主が大工や設備などの専門業者と直に契約を結ぶのがこのシステムの最大の特徴。基礎をつくる職人も、壁を塗る職人も、電気の配線をする職人も、すべての職人の顔が見えるから安心です。従来のハウスメーカーや工務店の元で、見えないところで使われていた間接経費がすべてゼロに。その浮いた費用で家具を購入することも、あるいは更なるグレードアップに使うことも可能です。

図面と電卓

09. 使うべき部分に予算が使える

価格が明確になるので、建築家と相談して、どこにどれだけのお金を使うか、予算の配分がとてもすっきりします。また、ムダに高い素材を使うこともなく、下地材と仕上材を兼用したり、依頼主が自ら施工に参加したり、いろんな工夫でコストを下げることも可能です。逆にその分、依頼主が思い入れのある場所や、ここにはこだわりたい、といった部分にドンと予算を充てることも可能です。

図面と修正ペン

10. いくつもの眼が、品質を支える

一生をそこで過ごす場所だけに、住宅の品質は見逃せないポイント。設計で品質が確保されていても、設計図面どおりに工事が行われなければ品質を満たすことはできません。 そこで重要なのが工事の検査。オープンシステムの工事では、建築家が行う検査として木造住宅で38工程167項目を設定しています。そのうち16工程92項目の検査については、建築家が依頼主へ書面で報告します。 価格だけでなく、あらゆる面でずいぶん風通しが良くなるのがオープンシステムの良いところです。

板倉づくりの内装

工房 道の特徴

木造注文住宅へのこだわり